メラノサイトが原因です

医者

基本的には良性腫瘍

人の肌には、メラニン色素を含んだメラノサイトという組織が存在しています。通常は広い範囲に点在しているものですが、稀に一点に集中して濃い色を出すことがあり、それをほくろと言います。表面部分のみの場合は色だけが特徴ですが、複数の層に渡ると肌を押し上げる形になります。そしてより深い層にあるメラノサイトが原因の場合は、青あざに似た色に見えることがあります。できる場所によっては見た目が良くないことが多いですが、ほとんどが良性の腫瘍として扱われます。基本的には放っておいても、身体に悪影響を与えることはありません。ただ同じメラノサイトを原因とした悪性黒色腫という癌があり、初期段階はただの黒い点に見えるので、ほくろと見間違えてしまう怖れがあります。大きくなるに連れて形がいびつになったり、色の境界線がはっきりしていないという特徴を持つので、その傾向が見られる場合は気を付けなければなりません。またほくろとは違う場所に発生することもあり、特に足の裏の点は注意が必要です。ほくろにしても悪性黒色腫にしても、メラノサイトがなぜ変化を起こすのかは現代の科学では解明されていません。なので発生を防ぐ方法はなく、できた後に対処する必要があります。一口でほくろと言っても厳密にはいくつもの種類に分かれていて、実際に検査をして初めて分類することが可能になります。良性腫瘍として扱われるほくろを除去する方法は、物理的に切り取るかレーザー照射の2つがあります。切除する方は状況に合わせて様々な種類のメスが使用されますが、ほぼ全てに保険が有効です。それに比べてレーザーは炭酸ガスで組織を蒸散させる方法で、保険は適用されません。そしてこれは皮膚科で治療を受けた場合の話で、クリニックなどで美容目的のために除去する時は保険が適用されないので注意が必要です。切除とレーザーのどちらの場合でも施術は1日単位で完了するのが基本ですが、ほくろは肌の奥にまで続いていることがほとんどなので、終わった後もケアが必要です。切除した場合はその跡を縫合するので抜糸するまで保護しなければならず、レーザーであれば傷跡のようになっているので、治るまで刺激を与えてはいけません。特にレーザーでの施術を受けた場合は、跡が治るまでの時間が個人の体質に左右されるので、長期を見ておく必要があります。また跡を自然治癒に任せる特徴から、あまりに大きすぎるほくろはレーザーで対処することは難しいので、切除する以外に選択肢が無い場合もあります。